New!自分をサクサク動かすセルフマネジメント 2021/10/14刊
仕事もプライベートもうまくいく! 女性のためのアンガーマネジメント 2020/12刊
アンガーマネジメント管理職の教科書 2017/12刊
アンガーマネジメント経営者の教科書 2019/2刊
 仕事もプライベートもうまくいく! 女性のためのアンガーマネジメント 川嵜昌子著書

BOOKインタビュー

一人でも多くのリーダーに充実した毎日を送ってほしい

―― 昨年(2020年)12月に3冊目のアンガーマネジメントの本を出されましたが、1冊目が管理職向け、2冊目が経営者向けで、3冊目が女性向けというのは、どういう流れなのでしょうか?

川嵜: 私は、組織は上に立つ人、リーダーによって変わると思っています。

リーダーが、冷静に現状を分析でき、ビジョンに向かってメンバーのモチベーションを高め、個々の力を発揮できる人だと、活き活きとした組織になり、結果も出ます。

もし、何か問題が起きても、組織の心理的安全性が担保されていれば、個々のメンバーが自分のこととして考え、皆で知恵を出し合って乗り切ろうという雰囲気になります。

実際、これまで仕事でさまざまな組織と関わり、自分も組織の人として長くやってきて、素晴らしいリーダーとたくさんお会いできたので、気づいたことを書きたいと思いました。

端的に言えば、うまくいく人は、感情が安定していて、現状に対してはクールだけれども、人にはウォームで、ビジョンにはホットだと感じます。

一人でも多くのリーダーが、感情を安定させ、メンバーとの関係をよくし、充実した毎日を送れるように、管理職向けの本を書きました。

さらに、その組織が何のために、どういう未来を創りたいのか、理念とビジョン、そして、何を大切にするのか、価値観、バリュー、何をするのか、戦略ですが、それらを決めるのは、トップなので、経営者向けの本を書きました。

トップの影響力は大きく、トップ次第で、組織の人や関係者が、幸せにも不幸にもなると感じます。

そして、3冊目の本は、立場上はリーダーでなくても、上の人やまわりの人がどんな人であっても、人知れず頑張っている女性向けに書きたいなと思ったのです。

人知れず頑張っている女性に諦めず未来を切り開いてもらいたい

―― 人知れず頑張っている男性もいると思いますが、女性に限定したのはなぜでしょう?

女性のほうが、歴史的には、弱い立場、理不尽な立場に置かれる傾向が高かった。状況は変わってきていますが、まだ男女平等にはなっていないと思います。

仕事でもプライベート、家事、育児でも奮闘している人たちに、諦めずに、自分で未来を切り開いてもらえればという気持ちがあります。

私が東京のベンチャー企業で働いていたときは、女性が活躍できるように切り開いてきた先輩の女性がいろいろな業界にいらっしゃって、励まされました。

奮闘している女性は、やはり感情を安定させ、現状をクールに見て、自分の目的や大切なものは何かを確認し、よりよい状態にするために、戦略を練り、着々と進めていってもらいたい。そのためにもアンガーマネジメントのノウハウを活用してもらえればと思います。

―― ムダに怒らなくなるノウハウだけでなく、どう生きるかということでしょうか?

そうですね。

アンガーマネジメントは、「そもそも人はなぜ怒るのか」というところから理解したほうがよく、それは、生き方に直結しています。

自分が何を許容でき、何を許容できないのか。何を大切にし、誰のために、何のために、どう生きるのか。何を、誰に、どう伝えていくのか。どういう人たちと、どう関っていくのか。

本質的な部分が固まると、それに沿って行動すればよいと思います。

さまざまな組織のリーダーとメンバーが、それぞれの力を発揮して活躍し、充実した毎日が送れる国、世界になればいいと心から思っています。

私は、小学生のときに、長崎の平和教育で、戦争や原爆の話を聞き、毎日どんなに善い行ないをしていても、いきなりとんでもなく理不尽な目に遭うことがあると、叩きのめされました。

そして、上に立つ人が、目先の自分の利益や体裁を優先させたり、現状を冷静に見ず、間違った方針や戦略を進めると、死ななくてもよい人たちが莫大に死んだり、不幸になると思いました。

恐ろしいことに、一度間違ったほうに動き出すと、「間違っている」と声を上げる人は排除されていく。中の人たちはジェットコースターに乗っているように、降りることも、止めることもできない。ただただ不条理の世界に連れ去られていく。

今でもそういう国はありますし、傾きかけた組織もそんな感じで、クレイジーな方向に突き進んでいく。

私の死生観やリーダーのあるべき姿は、そこらへんから来ています。そして、アンガーマネジメントというノウハウにつながっています。

―― なるほど、そうなのですね。いわば、平和のためのアンガーマネジメントなのですね。
さて、各書籍の内容ですが、目次が出ているので、これを見ればよいですね。

はい、目次は、サイトに挙げているので(下記リンク)、ご覧になっていただければと思います。

―― ありがとうございました。

ありがとうございました。

(2021/1/10)

仕事もプライベートもうまくいく! 女性のためのアンガーマネジメント 2020/12刊
アンガーマネジメント管理職の教科書 2017/12刊
アンガーマネジメント経営者の教科書 2019/2刊