職場で「死ね!」と言うとき、「熱い認知」に脳を乗っ取られている?

怒りの言葉の第1位は「死ね!」

怒りに関して、興味深い調査結果と、記事が発表されたので、紹介します。

まず、調査結果。
日本アンガーマネジメント協会が3月24日に発表した「社会人の『怒り』に関するアンケート調査」
「新社会人は要注意! 上司や先輩社員がイラッ!とくるのはこんな新入社員 STL社員(新人なのに態度Lサイズ社員)」というタイトルがついています。

死ね!この調査から、下記のようなことがわかります。
・会社員の9割は仕事中に『怒り』を感じている
・つい口に出して言ってしまう怒りの言葉の第1位は「死ね!」「死ねばいいのに」、第2位は「バカ!」「バカやろう!」、第3位は「ふざけるな」「ふざけんじゃないよ!」
・先輩社員が新入社員に対してイラッとしたことの第1位は「勤務態度」、第2位は「仕事上でのミスについて」。

さらに、どんな「勤務態度」で、怒りを買ってしまったかは、「仕事でのやる気が感じられない」「謝らない」「遅刻する」「挨拶をしない」「言葉づかい」「分かっていないのに分かったふりをする」など。

怒りの言葉の第1位が「死ね!」だったのは、驚きですね。
しかし、次の記事を読むと、それも納得がいくかもしれません。

ウォール・ストリート・ジャーナルの「怒りのメール、送って後悔しないために―神経科学で解明」という記事(3月24日)です。

論理的な思考をする前頭葉が働いていない

記事には、「人間がなぜ、いとも簡単に無神経な発言や怒りの発言をしてしまうかを説明する科学的な理由が存在する」とのことで、人間の脳をスキャンして調査した結果などが紹介されています。

それによると、心が落ち着いているときには、脳の前頭葉が働き、ゆっくりとした理論的な思考が導かれ、「冷たい認知」と呼ばれています。
これに対し、怒りによって興奮すると、前頭葉が働く前に、辺縁系と扁桃体が働き、感情的な「熱い認知」がなされるといいます。

そして、無神経な発言や怒りの発言をして、後悔しないためには、興奮が収まるまで言動を控えることだといいます。
やはり、反射的に言い返さず、待つことが大事ですね。

なお、この研究では、感情的な性だと考えられがちな女性のほうが男性より「とっさの行動に出ず、一歩下がって考える傾向が強いこと」なども示しているそうです。

リンク
社会人の「怒り」に関するアンケート調査
怒りのメール、送って後悔しないために―神経科学で解明

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